APEXで顧客訪問管理サイトを作る その2
それでは、早速顧客訪問記録を管理するサイトを作っていきたいと思います。
エクセルで管理している顧客訪問の記録を、ADBに取り込んで、そこからAPEXでサイトを作ります。
- エクセルシートの情報をADBに取り込む
APEXのトップ画面を開きます。(その1を参照)
「SQLワークショップ」の「ユーティリティ」「データ・ワークショップ」を選択します。
予めxlsx形式で準備してあるエクセルシートを取り込みたいので、「データのロード」を選択します。
画面表示に従い、準備しておいたエクセルファイルをロードします。
プレビュー画面でロード対象のデータに問題がないことが確認できたら、表の名前を入力し、「データのロード」を選択します。データがロード出来たら、次は「アプリケーションの作成」を押して次に進みます。
- アプリケーションの作成
データをロードし、「アプリケーションの作成」を押すと、いくつかのページが自動で作成されます。
デフォルトで作成されたが、いらないページは、「編集」を選択して出てきたプロントの「削除」を押すことで消すことが出来ます。
今回は「ファセット検索」として作られたページを利用したいと思います。
このページでは、検索だけなく入力もしたいと思うので、「フォームを含める」を選択し、入力フォームを追加します。アプリケーション名を変更したり、好きなようにカスタマイズしたら、「アプリケーションの作成」を押し、次に進みます。
それでは、「アプリケーションの実行」を押し、実際のページを見てみましょう。
- 作成したサイトを確認する
APEXのユーザでログインすると、作成したサイトが表示されます。
まだ1ページしかありませんが、ホーム画面が表示されるので、「Customervisitrecord」のページを選択して、顧客訪問管理ページが出来ているか確認します。
出来ていますね。「作成ボタン」を押すと、入力フォームも表示されることが確認できます。
以上がエクセルで管理している顧客訪問の記録からAPEXのサイトを作成する手順となります。
こんな簡単な手順で、複数人で同じファイルを利用する場合に起こる、煩雑なバージョン管理がいらなくなると思うと便利ですね!
次は、もっと簡単に情報を入力できるように、入力フォームの編集を紹介したいと思います。
APEXで顧客訪問管理サイトを作る その1 〜Excelのバージョン管理から脱却!〜
部門内で、Excelシートベースでデータ入力・共有する運用は、バージョン管理が面倒。
でも、アプリケーションを1から構築・運用するのは敷居が高い。。。
そんな時に、ローコードで短期間でアプリケーションを作成できるのがOracle APEX。
手元にあるAutonomous Database(ADB)の環境から、APEXを利用してサイトを作ってみました。
※ Autonomous Databaseの環境がなくても、Always Freeサービスを使用して、Autonomous Databaseを無料で試せる!
https://www.oracle.com/jp/autonomous-database/free-trial/
やりたいこと
- 部門内の顧客訪問記録を管理するサイトを作りたい
- フリー形式の入力は面倒なので、なるべくリスト形式の登録フォーマットにしたい
- 上司は全部のデータが見えるが、担当者間はお互いの入力データが見えないようにしたい
やりたいことが決まったので、まずはAPEXをセットアップしたいと思います。
※ OCIチュートリアル 105: ADBの付属ツールで簡易アプリを作成しよう(APEX) に手順がわかりやすい。
https://oracle-japan.github.io/ocitutorials/database/adb105-create-apex-app/
APEXでアプリケーションを作成するための環境準備
Oracle APEXはOracle Databaseのライセンに包含されている1つの機能です。
手元にあるADBインスタンスを利用して、まずはアプリケーションを作成するための環境となる"APEXのワークスペース"を準備します。
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OCIコンソールのADBインスタンスの画面からAPEXを開く
"データベース・アクション" の中の "すべてのデータベース・アクションの表示” を選択します。
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APEXのワークスペースを作成
ADBの管理者(ADMIN)ユーザでログインをすると、"ワークスペースの作成" 画面が表示されるので、画面に従い "Create Workspace" を選択します。
今回は、ワークスペース名とワークスペース・ユーザ名を同じ "TEST_01" として作成します。
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APEXのワークスペースが作成完了
ワークスペースが作成されたと表示されます。
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作成したユーザでサインイン
ワークスペースの作成は "ADMIN" ユーザで行っているので、現在は ”ADMIN” ユーザでサインインしている状態です。
しかし、アプリケーションを構築するためには、作成したユーザ "TEST_01" でサインインする必要があります。
ワークスペース構築画面にも、お知らせ*1が記載されているので、まずは右上にある "ADMIN" ユーザのアイコンをクリックし、 "Sign out" します。
サインアウトしたら、サインイン画面が表示されるので、先程作成したユーザ名、ワークスペース名、パスワードをそれぞれ入力し、サインインします。
サインイン画面が英語表示の場合は、下にある "日本語" を選択すると日本語表示に変更され、サインイン後の画面も日本語で表示されます。
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作成したユーザで、APEXコンソール画面へのログイン完了
作成たユーザで、APEXのコンソール画面にログイン出来ました。
この画面のURLを記憶しておけば、次回から直接APEXコンソールへログインすることが出来ます。
次回はこのURLからログインし、実際にアプリケーションを作っていきたいと思います!